「シーツ」の昔の言い方を知っていますか?
結論から言うと、シーツの昔の言い方・古風な呼び方は「敷布(しきふ)」です。
この記事では、シーツの昔の言い方や由来について、次のことを紹介します。
- シーツの昔の言い方(敷布)
- 「敷布」が使われ始めたのは意外と最近!?
- 「シーツ」が使われ始めた時期はいつごろから?
- 「敷布」という言葉は死語なのか。
記事を読むことで、シーツの昔の言い方の語源・由来がわかりますよ。
シーツの昔の言い方は「敷布」
シーツの昔の言い方は「敷布(しきふ)」です。
シーツ・敷布というのは、敷布団の上に敷く布のことを指します。
日本で「布団で寝る習慣」が浸透し始めた頃、発生した問題がありました。
それは、布団を敷きっぱなしにすることで「カビが発生してしまう」ということ。
カビの発生問題を解消するために、洗って清潔を保てるようにするシーツ(敷布)を使うようになりました。
敷布という言い方が使われ始めたのは、意外と最近!?
シーツの昔の言い方「敷布」は、実は最近使い始められた言葉なのです。
ここでは、敷布が
- 敷布が使われる前はどうだったのか
- いつから使われた言葉なのか
ということを確認しながら、敷布のルーツを辿っていきましょう。
江戸時代までは「敷布」の文化がなかった
実は、江戸時代までの日本において、現在のような「シーツ(敷布)」に相当するものを使用する文化は一般的ではありませんでした。
なぜなら、江戸時代前の戦国時代までは、上流階級の人でさえも「布団で寝る」という文化はなく、畳の上にそのまま寝るのが一般的だったからです。
布団で寝る文化がないのであれば、「敷布」という言葉が使われないのは当然のことですよね。
江戸時代末期〜明治ごろから「敷布」が使われ始めた
では、いつごろから「敷布」という言葉が使われ始めたのでしょうか。
一説によると、江戸時代の末期〜明治ごろになると、上流階級を中心に「綿の入った布団を使って寝る」習慣が広まったと言われています。
このときから、寝具を清潔に保つためのものとして「敷布」が用いられるようになったのです。
この時期から、日本における寝具の使用方法にも変化が見られるようになりました。
「シーツ」という言い方になったのは昭和から
明治時代に入ると、さらに西洋文化の導入が進み、一般庶民にも「布団を使って寝る」という習慣が広まりました。
しかし明治時代は、「敷布」という言葉が主に使われています。
「敷布」が「シーツ」という言葉に変わっていったのは、戦後・昭和の中盤ごろからだと考えられています。
高度経済成長とともに、ベッドやマットレスなどの西洋式寝具が普及するにつれ、「シーツ」という言葉も一般的になっていきました。
とはいえ、今でも年配の方々がシーツのことを「敷布」と言っているのを聞くことがありますよね?
敷布→シーツへと言い方が変わる過渡期を生き抜いた年配の方々は、今でも「敷布」という言葉を使うことが多いですよ。
シーツの昔の言い方「敷布」は死語なのか?
「敷布」という言葉は、現代ではほとんど使われることがなくなりました。
そのため、死語同然と言ってしまってよいでしょう。
しかし、「敷布」という言葉が完全になくなったわけではありません。
年配の方や、旅館などの宿泊施設、歴史や伝統文化を扱う文脈では、「敷布」が用いられることがあります。
まとめ:シーツの昔の言い方は「敷布(しきふ)」
シーツの昔の言い方について解説しました。
- シーツの昔の言い方は「敷布(しきふ)」
- 敷布という言葉が使われ始めたのは江戸時代ごろから(それまでは敷布を使う文化がなかった)
- シーツという言葉が一般的に使われ始めたのは昭和ごろから
- 「敷布」という言葉は、完全になくなった訳ではないが、ほぼ死語化している
「敷布」という言葉が使われ始めたのは意外と最近で、昔は畳の上にそのまま寝ていたということもわかりました。
年配の方がシーツのことを「敷布」と読んでいることから、昭和ごろから「シーツ」という言葉が使われ始めたことがわかりますね。
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