「ベビーカー」の昔の言い方を知っていますか?
ご存じの方も多いと思いますが、ベビーカーは昔「乳母車」と呼ばれていました。
この記事では、ベビーカーの昔の言い方「乳母車」について、次のことを紹介します。
- ベビーカーの昔の言い方(乳母車)
- ベビーカーに言い方が変わったのはいつ?
- 「乳母車」は死語なのか?
記事を読むことで、ベビーカーの言い方の語源・由来がわかりますよ。
ベビーカーの昔の言い方は「乳母車(うばぐるま)」
記事冒頭にも紹介しましたが、ベビーカーの昔の言い方は「乳母車(うばぐるま)」と言います。
- 乳母車はいつ頃から日本にあったのか?
- 一般庶民にも使われ始めたのはいつ頃か?
- 乳母車の言葉の由来は?
ということについて詳しく見ていきましょう。
日本最初の乳母車は福沢諭吉がアメリカから持って帰った
日本におけるベビーカー、つまり「乳母車」の歴史は、福沢諭吉がアメリカから持ち帰ったことで始まったとされています。
初期の乳母車は木製や枝編みでつくられており、豪華な装飾がなされていたとのことです。
そのため、価格も高く、一般庶民の間では使われることはありませんでした。
庶民が乳母車を使い出したのは1920年代ごろから
乳母車が広く庶民の間で使われ始めたのは、1920年代ごろからです。
これは、社会の近代化と共に、育児に対する意識が変化したことが影響していると考えられています。
乳母車は、子どもを安全に外出させる手段として、また、母親の負担を軽減する道具として、急速に普及しました。
乳母車の言葉の語源・由来は?
「乳母車」という言葉の語源は、文字通り「乳母」が使う「車」を意味しています。
かつて、乳母とは子どもの世話をする女性のことを指し、この乳母が子どもを抱えて移動する際に使用する車が「乳母車」でした。
乳母車と似た乗り物に「お散歩カー(大型乳母車)」がある
乳母車に似た乗り物として、保育園・幼稚園などで使われている「お散歩カー」があります。
お散歩カーは、4〜6輪の箱型の乗り物で、複数人の子どもを載せて進むことができます。
別名「大型乳母車」とも言い、立って乗れるもの(ワゴンタイプ)や、座って乗れるもの(シートタイプ)など、形もそれぞれです。
災害時の避難にも役に立つ乗り物として重宝されています。
「ベビーカー」に言い方が変わったのはいつ?
「ベビーカー」という言葉が一般的になったのは、昭和30年ごろからです。
戦後の日本で、西洋から多くの文化や言葉が導入される中で、「ベビーカー」という言葉も普及しました。
なお、今では和製英語である「ベビーカー」が主流の呼び方になっていますが、
- バギー(イギリス英語)
- ストローラー(アメリカ英語)
で呼ばれている時期・商品などもありました。
(現在もバギー・ストローラーが使われている商品もあります)
「乳母車」という言い方は死語なのか?
「乳母車」という言葉は、使われる頻度が減ってきましたが、とっさに「乳母車」の呼び方が出る人は多いです。
そのため「死語になりつつあるが、まだ使われている言葉」といった感じでしょう。
X(旧Twitter)で乳母車という言葉を検索にかけてみると、まだまだ現役で「乳母車」という言い方を使っている人をたくさん見つけられますよ。
ベビーカーの昔の言い方は「乳母車(うばぐるま)」
ベビーカーの昔の言い方について解説しました。
- ベビーカーの昔の言い方は「乳母車(うばぐるま)」
- 日本初のベビーカーは、福沢諭吉がアメリカから持って帰ってきたのがはじまりだと言われている
- 一般庶民がベビーカーという言葉を使い始めたのは、戦後の昭和30年以降。
- 「うばぐるま」という言葉は、使われる頻度が減ってきたが、まだまだとっさに「乳母車」が出てくる人は多い
「乳母車」という言葉は、明治時代に日本にやってきて、昭和ごろまでさかんに使われていた言葉だということがわかりました。
今後、どのように言葉が変わっていくのか気になるところですね。
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