醤油(しょうゆ)の昔の言い方は?「正油」「むらさき」の謎にも迫る!

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醤油(しょうゆ)の昔の言い方は?「正油」「むらさき」の謎にも迫る!

「醤油(しょうゆ)」の昔の言い方を知っていますか?

実は、醤油は昔、別の名称で呼ばれていたのです。

この記事では、「醤油」の昔の言い方・古風な呼び方について、次のことを紹介します。

この記事でわかること
  • 醤油の昔の言い方(「漿醤」「漿油」「シヤウユウ」他)
  • 醤油と正油
  • お寿司屋で「むらさき」というのはなぜ?
  • 「漿醤」「漿油」「シヤウユウ」は死語なのか

記事を読むことで、醤油の昔の言い方・歴史がわかりますよ。

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目次

醤油の昔の言い方は「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」

醤油の昔の言い方として、「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」があります。

どのように言葉がかわって「醤油」と呼ばれるようになったのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

しょうゆの前身は「醤(ひしお)」

しょうゆの前身は「醤(ひしお)」と呼ばれる発酵調味料です。

醤は、塩漬けした食物などのタンパク質からうま味成分を取り出して作られる調味料で、古代日本において広く利用されていました。

日本で作られていた醤には、以下のような種類があります。

  • 魚醤(ししびしお・ぎょしょう):魚を原料にしたもの
  • 穀醤(こくびしお):麦や大豆を原料にしたもの。これが後の醤油の基礎となります。

縄文時代から古墳時代(紀元前10,000年ごろ〜538年ごろ)にかけて、魚醤が作られるようになったと言われています。

その後、中国大陸から穀醤が伝えられ、次第に日本でも穀醤が主流となりました。

室町時代に醤油が生まれた

室町時代(1336〜1573年ごろ)になると、醤よりも作りやすい「みそ」や「しょうゆ」が作られるようになりました。

しょうゆは、最初は「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」などと呼ばれていました。

  • 漿(シヤウ):発酵した液体を意味します。
  • 醤(ユ):塩漬けにしたものを指します。

1597年ごろには、「醤油」という言葉が用いられるようになり、当時の用語集である『易林本節用集』にも「醤油」という記載が見られます。

これにより、現在の「しょうゆ」という言葉が定着していきました。

醤油を「正油」と書くのはなぜ?

正式な漢字表記は「醤油」ですが、「正油」という表記も見られます。

なぜ「正油」と書かれることがあるのでしょうか。

これは、「醤」という漢字が常用漢字表に含まれておらず、読み書きが難しいから。

地域にある昔ながらの食堂などでは、醤油を「正油」と手書きで表記していることがあります。

一説によると、

  • 画数が多く書くのが大変なので、代わりに「正」の字を使った
  • 学生にも読めるようにかんたんな「正」の字を使った

などと言われています。

なお、NHKなどのメディアでも「醤」の字が難しいため、ひらがなで「しょうゆ」と表記しているとのことです。

お寿司屋さんで醤油を「むらさき」というのは昔の言い方なの?

お寿司屋さんで醤油を「むらさき」と呼ぶことがあるのはご存知でしょうか。

この「むらさき」というのは、昔の言い方というよりも、専門用語としての使い方です。

なぜ、醤油を「むらさき」と呼ぶようになったのでしょうか。いくつかの説があります。

説1:色に由来する説

まず一つ目の説は、色に由来するものです。

昔の人々は赤褐色のことを「紫」と呼んでいました。

醤油を小皿に垂らすと、その色が赤褐色に見えることから、この色を「むらさき」と表現し、醤油自体を「むらさき」と呼ぶようになったという説があります。

説2:高貴な色に由来する説

二つ目の説は、高貴な色に由来するものです。

江戸時代、江戸の武士たちは文化的な独自性を求めていました。「紫」は高貴な色とされており、特に皇族や上流階級が使うことが許されていた色でした。

同時に、醤油もまた高価で貴重な調味料であったため、醤油を「むらさき」と呼ぶことで、その高貴さや価値を表現したという説があります。

江戸時代の社会背景や文化を理解すると、この説がより納得できるでしょう。

説3:大豆の品種に由来する説

三つ目の説は、大豆の品種に由来するものです。

醤油の原料として使われていた大豆には、丹波地方の黒豆(むらさき色の大豆)が含まれていました。

このむらさき色の大豆を使って作られた醤油は、独特の色合いを持っていました。

そのため、醤油がむらさき色に見えることから、「むらさき」と呼ばれるようになったという説です。

この説は、醤油の製造過程や材料に詳しい人々の間で広まっています。


以上のように、醤油を「むらさき」と呼ぶ理由には複数の説があります。

それぞれの説が持つ背景や歴史を知ることで、なぜこのような呼び方が定着したのかがより深く理解できるでしょう。

現在でも寿司屋で「むらさき」という言葉を耳にすることがありますが、これは長い歴史と文化の中で培われた専門用語としての位置づけがあるからです。

醤油の昔の言い方「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」は死語?

しょうゆの昔の言い方として、「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」がありますが、これらの言い方は現在ほとんど使われておらず、いわゆる「死語」となっています。

「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」は、現在の日本語の中ではほとんど見られなくなり、学術的な文献や歴史的な資料の中でしか見つけることができません。

X(旧Twitter)でも検索を書けてみましたが、「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」が普段づかいの「醤油(しょうゆ)」として使われている例は見つかりませんでした。

まとめ:醤油(しょうゆ)の昔の言い方は「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」

醤油(しょうゆ)の昔の言い方について解説しました。

  • コーヒーの昔の言い方は「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」他
  • 醤油は室町時代に生まれた
  • 昔ながらの飲食店では「正油」と書いていることがある
  • 寿司屋では、醤油のことを「むらさき」ということがある
  • 醤油の昔の言い方「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」は、現在死語となっている

醤油の昔の言い方は、「漿醤(シヤウユ)」「漿油」「シヤウユウ」などでした。

今では「死語」となっているので、知らなかった人も多いのではないでしょうか。

当ブログでは、いろいろな「昔の言い方」を紹介・解説しています。

その他の昔の言葉を知りたい方は、

こちらの昔の言い方一覧をご覧ください↓

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