「ランチ」の昔の言い方を知っていますか?
実は、ランチは昔、別の名称で呼ばれていたのです。
この記事では、「ランチ」の昔の言い方・古風な呼び方について、次のことを紹介します。
- ランチの昔の言い方(昼食、昼ご飯、昼めし、昼餉、中食)
- ランチが広まった時期
- 「昼食、昼ご飯、昼めし、昼餉、中食」は死語なのか?
記事を読むことで、ランチの昔の言い方・歴史がわかりますよ。
ランチの昔の言い方は「昼餉(ひるげ)」「中食(ちゅうじき)」「昼食」「昼ご飯」「昼飯(昼めし)」
ランチの昔の言い方としては、「昼餉(ひるげ)」「中食(ちゅうじき)」「昼食」「昼ご飯」「昼飯(昼めし)」などがありました。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
江戸時代以前は朝夕の二食だった
江戸時代以前の日本では、基本的に朝と夕方の二食が一般的でした。
このため、昼に食べる食事を指す言葉はあまり使われていませんでした。
朝の食事は「朝餉」、夕方の食事は「夕餉」と呼ばれており、稀に昼食を取る場合は「昼餉」と表現していました。
1818年に刊行された「瓦楽雑考」には、昼の食事を「中食(ちゅうじき)」と表現する記載が見られます。
このように、江戸時代以前は昼食に対する特別な呼び名が少なかったのです。
江戸時代中期〜ランチと言う言葉が広まる前は、昼食・昼ご飯・昼飯(昼めし)
江戸時代中期に入ると、昼食を取る習慣が徐々に広まっていきました。(100年ぐらいかけて)
この時期には、「昼食」「昼ご飯」「昼飯(昼めし)」という言葉が一般的に使われるようになりました。
特に「昼ご飯」は丁寧な言い方として広まり、「昼めし」は主に男性が使うことが多い言葉でした。
ランチが使われ始めたのは1930年代ごろから
日本で「ランチ」という言葉が広まり始めたのは、1930年代ごろからです。
1931年には、一般大衆向けの飲食店のメニューに「ランチ」が掲載されるようになりました。
一説によると、特に1931年3月には、上野松坂屋の大食堂が「お子様ランチ」の提供を開始し、これが「ランチ」という言葉の普及に大きく貢献したと言われています。
ランチの昔の言い方「昼餉」「中食」「昼食」「昼ご飯」「昼めし」は死語?
「中食(ちゅうじき)」はほぼ使われていない
「中食(ちゅうじき)」という言葉は、現代ではほとんど使われていません。
(「中食・なかしょく:課程外で調理・加工された食品を購入して食べる形態」という別の意味では使われている)
これらの言葉は、歴史的な文献や特定の地域の方言としてのみ残っており、日常生活で耳にすることは稀です。
「昼餉(ひるげ)」はSNSでは見かける言葉
「昼餉(ひるげ)」という言葉は、会話の中では使われることがあまりありません(よね?)が、
SNSでは「昼餉」という言葉を使っている人が多く見つけられました。
特に和食の昼食を「昼餉」と呼んでいるケースが多いようです。
X(旧Twitter)で検索をかけると、昼餉のハッシュタグが見つかるぐらいです。
まだまだテキストでは「昼餉」という言葉は死語になっていないようです。
「昼食」「昼ご飯」「昼めし」はまだ使われている
一方で、「昼食」「昼ご飯」「昼めし」といった言葉は、現代でも広く使われています。
特に、「昼食」はフォーマルな場面でよく使われ、「昼ご飯」はカジュアルな表現として親しまれています。
「昼めし」は、主に男性や年配の方が使うことが多いですが、日常会話の中でまだ使われています。
まとめ:ランチの昔の言い方は「昼餉(ひるげ)」「中食(ちゅうじき)」「昼食」「昼ご飯」「昼飯(昼めし)」など
ランチの昔の言い方について解説しました。
- ランチの昔の言い方は「昼餉(ひるげ)」「中食(ちゅうじき)」「昼食」「昼ご飯」「昼飯(昼めし)」
- 江戸時代前は一日二回食だったため、昼の食事を表す言葉はほぼ使われていなかった
- 「ランチ」という言い方が広まったのは1930年代ごろから
- 中食(ちゅうじき)という言葉は、ほぼ死語となっている
ランチの昔の言い方は、「昼餉(ひるげ)」「中食(ちゅうじき)」「昼食」「昼ご飯」「昼飯(昼めし)」などでした。
今でも、ランチと言わずに「昼食」「昼メシ」と言っている方も多いのではないでしょうか。(私です)
当ブログでは、いろいろな「昔の言い方」を紹介・解説しています。
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