「病院」の昔の言い方は?病院の歴史・江戸の施設について徹底解説!

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「病院」の昔の言い方は?病院の歴史・江戸の施設について徹底解説!

「病院」の昔の言い方を知っていますか?

実は「病院」は昔、別の言い方で呼ばれていたのです。

この記事では、「病院」の昔の言い方・古風な呼び方について紹介します。

この記事でわかること
  • 病院の昔の言い方(養生所)
  • 日本初の病院・江戸時代の病院
  • 「病院」という言い方が使われ始めた時期
  • プータロー・穀潰しなどは死語なのか?

記事を読むことで、病院の昔の言い方・歴史がわかりますよ。

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目次

病院の昔の言い方は「養生所」

病院は昔、「養生所」などの言い方で呼ばれていました。

日本の昔の病院について、歴史を含めて見ていきましょう。

そもそも昔は病院がなかった

1800年代以前、病院という施設はほとんど存在しませんでした。

その理由は、当時の医療環境に大きく関係しています。

感染予防の知識が不十分だったため、院内感染のリスクが常に付きまといました。

軽度の症状で入院した患者が、むしろ重篤な病気に感染してしまうケースも少なくなかったのです。

このような状況下では、病気になった際の対処法も現代とは大きく異なっていました。

多くの人々は、病に倒れると自宅で療養するか、祈祷師や医者を呼んで診てもらうことが一般的でした。

しかし、医者の診察を受けるには莫大な費用がかかったため、実際に診てもらえる人はごくわずかだったようです。

つまり、現代のような病院施設は、当時の人々にとってはそれほど必要とされていなかったのかもしれません。

では、日本で最初の病院はいつ、どこに誕生したのでしょうか。

日本最初の病院は1557年開設

日本における病院の歴史は、意外にも16世紀にまで遡ります。

1557年、現在の大分県大分市顕徳町2丁目に、日本で最初の病院が開設されました。

この病院を設立したのは、ポルトガルの宣教師であり医師でもあったルイス・デ・アルメイダです。

アルメイダは、当時デウス堂と呼ばれていた教会の隣地に病院を建てました。

西洋医学を日本に導入した最初の施設として有名です。(しかし、残念ながらこの病院の名称はわかっていません。)

それでは、日本人による本格的な病院施設はいつ頃誕生したのでしょうか。

次は、江戸時代に焦点を当てて見ていきましょう。

江戸時代初の病院は小石川養生所

江戸時代、病院や診療所と呼べるような施設はほとんど存在しませんでした。

その中で唯一の例外と言えるのが、「小石川養生所」です。この施設は、八代将軍徳川吉宗の命によって設立されました。

小石川養生所は、享保7年(1722年)12月に小石川薬園(現在の小石川植物園)内に開設されました。

当時としては画期的な施設で、貧しい人々に無料で医療を提供していたとのことです。

その後、

  • 1843年には佐倉順天堂(病院兼蘭学医塾)
  • 1861年には長崎養生所

といったように、日本各地で病院施設が徐々に増えていきます。

これらの施設は、近代的な病院の先駆けとして重要な役割を果たしたのです。

昔の言い方「養生所」から「病院」に変わったのはいつ?

「養生所」という言い方から「病院」という言葉にいつ変わったのでしょうか?

実は「病院」という言葉、元々は日本語ではありませんでした。中国で最初に作られた漢語だと言われているのです。

最も古い「病院」という言葉の使用例は、1623年に出版された『職方外紀』という書物に見られます。

この中国の文献が日本に伝わり、江戸時代の蘭学者たちによって使用されるようになりました。

日本で「病院」という言葉が一般に広まったのは、さらに後のことです。

戊辰戦争(1868年-1869年)の頃に使用された「病院」という文字が書かれた旗が、現在順天堂大学に保管されています。

このことから、1860年代後半から1870年代にかけて、「病院」という言い方が徐々に普及していったと考えられています。

病院の昔の言い方「養生所」は死語なのか?

「養生所」という言葉は、現代ではほとんど使われなくなりました。

しかし、完全な死語かというとそうでもありません。一部の歴史的な施設名や、伝統的な療養施設を指す際に、今でも使用されることがあります。

例えば、東京都台東区には「小島養生所」という名前の介護施設が現存しています。

また、温泉地などでは「湯治」や「療養」の意味を込めて、「養生館」といった名称を使用する宿泊施設も見られます。

このように、「養生所」という言葉は、その本来の意味である「心身を養い、健康を保つ場所」という概念を大切にしながら、形を変えて生き続けているのです。

現代の「病院」が治療に重点を置いているのに対し、「養生所」には予防や健康維持という思想が色濃く反映されています。

まとめ:病院の昔の言い方は「養生所」

病院の昔の言い方について解説しました。

  • 病院の昔の言い方は「養生所」
  • 1860年代後半から1870年代にかけて、「病院」という言い方が普及した
  • 「養成所」などの言い方は、今でも使用されることがある

病院の昔の言い方は「養成所」でした。

今後どのように言葉が変わっていくのか気になるところですね。

当ブログでは、いろいろな「昔の言い方」を紹介・解説しています。

その他の昔の言葉を知りたい方は、

こちらの昔の言い方一覧をご覧ください↓

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