「玄関」の昔の言い方を知っていますか?
…たぶん聞いたら驚きますよ。
この記事では、「玄関」の昔の言い方・言葉について、次のことを紹介します。
- 玄関の昔の言い方・言葉
- 玄関周辺の言い方は?
記事を読むことで、「玄関」の昔の言い方の語源・由来がわかりますよ。
玄関の昔の言い方は「玄関」〜語源・由来も解説〜
玄関は、昔からずっと「玄関」と呼ばれています。
…コレ、衝撃じゃないですか?
のちほど説明しますが、玄関という言葉はもう2,000年以上も使われている言葉なのです…!!
時代とともに言葉は変わるものですが、玄関がずっと「玄関」なのはすごいですね。。。
とはいえ、昔は一般庶民の家には玄関はなく、今とは少し意味合い・空間を表していました。
玄関のルーツや歴史的な背景を見ていきましょう。
玄関のルーツは仏教
「玄関」という言葉のルーツは、実は仏教に由来しています。(紀元前6世紀に中国で生まれた言葉だとか)
「玄」は奥深い、「関」は門という意味で、仏教寺院における悟りの道への入り口を指していました。
日本には鎌倉時代に、禅宗とともに「玄関」という言葉も伝来し、当時は「寺院の入口」の意味合いで伝わったと言われています。
昔は高貴な人の屋敷にしかなかった
昔は「玄関」と呼ばれる空間は、高貴な人々の屋敷に限られていました。
江戸時代までは、武家屋敷や寺院、城などに限られていて、庶民の住宅には「玄関」は設けられていなかったと考えられます。(江戸時代は庶民が玄関を設けることが禁止されていた)
それは、家の内部への入口としてだけでなく、家の主の地位や権威を象徴する場所としての役割も果たしていたからです。
そのため、庶民の家には玄関はなく、戸を開けたらすぐに部屋があるつくりとなっていました。
庶民の家にできたのは明治
庶民の家にも「玄関」ができたのは、明治時代に入ってからです。
明治維新と共に西洋の文化や建築様式が導入され、それまでの日本家屋にも「玄関」という空間が設けられるようになりました。
これにより、玄関はより一般的な家庭にも見られるようになり、今日見られる形へと進化していきました。
明治以降、洋風の生活様式が取り入れられたことで、玄関が一般家庭にも普及したとみられています。
あえて玄関の昔の別の言い方を探すなら「門口」
「門口」という言葉もまた、玄関と同様に入口を意味する言葉として古くから使われています。
特に、城や寺院など、特定の施設の正門を指す場合に用いられることが多く、その使用は主に公的な建築物に限定されていました。
門口は、外の世界と内部の世界を分ける境界としての役割を持ち、外からの訪問者を迎え入れる場として重要視されていました。
玄関周辺の言い方は?
玄関周辺の言い方には、「玄関先」「玄関廊下」などの言葉が存在します。
- 玄関先: 家の入口の直前の外側の空間。
- 玄関ポーチ: 玄関の外に設けられた小さな屋根付きの台。
- アプローチ: 玄関へと続く道やアクセスの方法。
- 玄関廊下: 玄関から内部へと続く家の中の通路。
現在は「玄関」以外の別の言い方がある?
現代では、「エントランス」「レセプションホール」「エントリーウェイ」など、英語由来の言葉が使われることも増えてきました。
特に、商業施設やオフィスビル、マンションなどの建物においてよく用いられる言葉で、入口や受付エリアを指す場合に使われます。
日本語の「玄関」と比較すると、より広範な意味を持つ場合もあります。
まとめ:玄関は、昔から「玄関」という言い方だった
「玄関」の昔の言い方・言葉についてまとめました。
記事の内容をまとめると
- 玄関は昔から「玄関」という言い方だった
- 玄関のルーツは「仏教」
- 庶民の家に玄関ができたのは、明治頃から
- 現在では、「エントランス」「レセプションホール」「エントリーウェイ」などの英語由来の言葉が使われることもある
玄関は昔から玄関だったのに驚きました。
今後、どのように言い方が変遷していくのかも気になるところですね。
その他の「今は使わなくなった昔の言葉」を知りたい方は、
こちらの昔の言い方一覧をご覧ください↓