「コーヒー」の昔の言い方を知っていますか?
実は、コーヒーは昔、別の名称で呼ばれていたのです。
この記事では、「コーヒー」の昔の言い方・古風な呼び方について、次のことを紹介します。
- コーヒーの昔の言い方(カハイ、カヒ、他)
- コーヒーの漢字表記の由来
- アイスコーヒーの昔の言い方
- カハイ、カヒは死語なのか
記事を読むことで、コーヒーの昔の言い方・歴史がわかりますよ。
コーヒーの昔の言い方は「カハイ」「カヒ」
コーヒーは日本に初めて伝えられたとき「カハイ」や「カヒ」と呼んでいました。
なぜ「カハイ」や「カヒ」などと読んでいたのか、語源とともに詳しく見ていきましょう。
コーヒーの語源
コーヒーの語源は、オランダ語の「koffie(カフィー)」に遡ります。
オランダ人は17世紀ごろから日本との貿易を行っており、その際にコーヒーを持ち込んだとされています。
日本人はオランダ語の発音を取り入れて「カハイ」や「カヒ」と呼び始めました。
日本のコーヒーの由来は英語の「Coffee」だと思っている人も多いですが、実はオランダ語由来の言葉だったのです。
さらに、「カハイ」や「カヒ」を漢字で表記する際には「可否」や「哥非」という文字が使われました。
その後も、
- コーピ
- コッピイ
- カッヘイ
- カウヒイ
- カヲヒイ
- コーピー
- ホヲピ
- カウヒン
- コーシー
- カッフィー
- コフィー
- コヒイ
- コーヒ
などと、いろいろな呼び方がうまれたとのことです。
「珈琲」の漢字を考案したのは宇田川榕菴
コーヒーに関わる漢字表記もいろいろとありましたが、現在は「珈琲」という字が使われるようになりました。
この「珈琲」という字は、幕末の蘭学者である宇田川榕菴が考案したと言われています。
- 「珈」という漢字は、髪にさす花かんざしの意味
- 「琲」はかんざしの玉をつなぐ紐の意味
宇田川榕菴は、珈琲の赤い実が女性の髪飾りに似ていることから、この漢字を当てたとされています。
なんだかロマンチックですね。
これにより、日本では「珈琲」という表記が広く使われるようになりました。
アイスコーヒーの昔の言い方は「冷コー」
アイスコーヒーは、現在では夏の定番ドリンクとして広く親しまれていますが、昔は「冷コー(レイコー)」や「レイコ」、「コールコーヒー」などと呼ばれていました。
もしかしたら、父母世代、祖父母世代が「冷コー」と言っているのを聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
アイスコーヒーの昔の言い方である「冷コー」についても詳しく見ていきましょう。
大阪では使われていた「冷コー」
昭和30年代ごろ、大阪ではアイスコーヒーのことを「冷コー」や「レイコ」と呼んでいました。
もともとは「冷やしコーヒー」と呼ばれていたものを略して「冷コー」としたのが始まりです。
この呼び方は、大阪の喫茶店で広まり、多くの人々に親しまれていました。
大阪の人は、冷やしコーヒーを「冷コー」と略して読んでいたように、いろいろなものを略すのが好きです。
当時流行っていた、
「レモンスカッシュ」は「レスカ」
「オレンジスカッシュ」は「オスカ」
と言った具合に、いろんなものを略語で呼んでいたのですよ。
大阪ではいまでも冷コーが通じる!?
現在でも、大阪の一部の喫茶店では「冷コー」という呼び方が通じることがあります。
特に、昔ながらの喫茶店ではこの名前を使うことが多く、あえて「冷コー」という商品名をメニューに載せているお店もあります。
このような伝統的な呼び方は、地域の文化や歴史を感じさせます。
まとめ:コーヒーの昔の言い方は「カハイ」「カヒ」、アイスコーヒーの昔の言い方は「冷コー」
コーヒーの昔の言い方について解説しました。
- コーヒーの昔の言い方は「カハイ」「カヒ」他
- 珈琲の漢字は、女性が髪につけていた「かんざし」と「コーヒーの花」が似ていたことがきっかけ
- アイスコーヒーの昔の言い方は「冷コー」「レイコ」「コールコーヒー」
コーヒー・アイスコーヒーの昔の言い方は、「カハイ」「カヒ」「冷コー」などでした。
特に、関西の人は「冷コー」が懐かしいと感じた人もいたのではないでしょうか。
当ブログでは、いろいろな「昔の言い方」を紹介・解説しています。
その他の昔の言葉を知りたい方は、
こちらの昔の言い方一覧をご覧ください↓