猫の昔の言い方は?4つの説と由来・語源を徹底解説

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猫の昔の言い方は?4つの説と由来・語源を徹底解説

「猫」の昔の言い方を知っていますか?

実は、猫は昔、別の言い方で呼ばれていたのです。

この記事では、「猫」の昔の言い方・古風な呼び方について紹介します。

この記事でわかること
  • 猫の昔の言い方(ねこま)
  • 猫の昔の言い方・由来に関わる4つの説
  • 「ねこま」は死語なのか?

記事を読むことで、猫の昔の言い方・歴史がわかりますよ。

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目次

猫の昔の言い方・由来①「ねこま」説

猫の昔の言い方は「ねこま」です。

平安時代の古い書物に「ねこま」という言葉で猫を表現しているものが見つかっています。(漢和薬名辞書「本草和名」920年頃)

そして時代が進むにつれて、ねこまの「ま」がなくなって「ねこ」になったとされています。

なぜ「ねこま」と呼ばれていたのか、についてはいくつかの説があります。

よく寝る子を表す「寝熊」「寝子獣」説

一つ目の説は、猫がよく寝る習性に由来するものです。

よく寝る猫を見て、以下のようなに表現していたと言われています。

  • 寝熊」:猫のよく寝る習性の「寝(ね)」に、姿を表す「熊(こま)」を組み合わせたもの
  • 「寝子獣」:猫のよく寝る習性の「寝(ね)」に、姿を表す「子」「獣」を組み合わせたもの

ねずみ好きを表す「鼠神」「鼠子待」説

もう一つの説は、猫が鼠を捕る名人であることに由来します。

  • 「鼠神」:鼠を捕る名人だったため「鼠(ね)」に「神(こま)」を組み合わせたもの
  • 「鼠子待」:鼠を狙ってじっと待つ姿から「鼠(ね)」「子(こ)」に待つ状態を表す「待(ま)」を組み合わせたものです。

ねこま説には反対意見も多い

猫の由来「ねこま」説には反対意見も多くあります

奈良時代末(794年ごろ)に成立した『新訳華厳経音義私記』や、823年ごろに成立した『日本霊異記』、892年ごろに成立した『新撰字鏡』など、より古い文献には既に「ねこ(尼古)(禰己)(袮古)」という記載があるため、「ねこま」が語源という説には疑問をもっている人は多くいるのです。

まぁそれでも、猫の昔の言い方の一つが「ねこま」であったことは、間違いないといってよさそうですね。

猫の昔の言い方・由来②よく寝る子「寝子」説

「ねこま」以外の説で最もメジャーなのは、単純に

よく寝る子→「寝子(ねこ)」

という説です。

猫は一日に12〜16時間寝る習性があります。

子どもの猫にいたっては、20時間以上寝ることも。

このよく寝る子という特性から、「寝子(ねこ)」とする説です。

猫の昔の言い方・由来③ネズミが好き「鼠好」「鼠軽」説

先ほどの「ねこま」説でも登場した「鼠神(ねこま)」「鼠子待(ねこま)」と同じような意味で、「鼠好(ねこ)」や「鼠軽(ねかろ)」という説もあります。

  • 「鼠好」:鼠が好きだから「鼠好(ねこ)」と呼ばれるようになったもの
  • 「鼠軽」:鼠を軽やかに捕まえることから「鼠軽(ねかろ)」→「ねこ」に転じたもの

猫の昔の言い方・由来④鳴き声「ねうねうこ」説

猫の鳴き声が変化したという説もあります。

現代では猫の鳴き声は「にゃーにゃー」と表現されますが、昔は「ねうねう」と表現されていました。

この「ねうねう」に「こ」をつけた「ねうねうこ」と呼ばれていた時期があるというのです。

そしていつしか「ねうねうこ」が短縮されて「ねこ」になったという説

今でも、犬の鳴き声「わん」に「こ」をつけて「わんこ」、

猫の鳴き声「にゃん」に「こ」をつけて「にゃんこ」と表現するのと同じ発想ですね。

猫の昔の言い方「ねこま」は死語?

「ねこま」という言葉は、現代ではほとんど使われていないため、死語と言ってもよいでしょう。

X(旧Twitter)で検索をかけてみましたが、猫のことを「ねこま」と表現している人は見つかりませんでした。(アカウント名として使っている人はいます)。

まとめ:猫の昔の言い方は「ねこま」

猫の昔の言い方について解説しました。

  • 猫の昔の言い方は「ねこま」「ねかろ」「ねうねうこ」
  • 猫になった経緯には、「よく寝る子」「鼠が好き」「鳴き声からの変化」などがある
  • 猫の昔の言い方「ねこま」は、現在死語同然となっている

猫の昔の言い方は、「ねこま」でした。

猫(ねこ)になるまでの由来がいろいろあって面白いですね。

当ブログでは、いろいろな「昔の言い方」を紹介・解説しています。

その他の昔の言葉を知りたい方は、

こちらの昔の言い方一覧をご覧ください↓

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