「野球」の昔の言い方を知っていますか?
実は、野球は昔、別の言い方で呼ばれていたのです。
この記事では、「野球」の昔の言い方・古風な呼び方について紹介します。
- 野球の昔の言い方(打球鬼ごっこ・玉遊び・底球)
- 野球と呼ばれるようになった時期
- 野球のルールの昔の言い方
- 「打球鬼ごっこ」は死語なのか?
記事を読むことで、野球の昔の言い方・歴史がわかりますよ。
野球の昔の言い方は「打球鬼ごっこ」「玉遊び」「底球」
野球の昔の言い方として、「打球鬼ごっこ」「玉遊び」「底球」があります。
これらの言葉が、いつごろ使われていたのかについて詳しく見ていきましょう。
日本での野球の始まりは1871年
日本での野球の始まりは、1871年(明治4年)です。
この年に来日した米国人ホーレス・ウィルソンが、母国からボールとバットを持ち込み、当時の東京開成学校予科(その後、旧制第一高等学校、現在の東京大学)で学生に教えたのがきっかけです。
当時は、野球の呼び名が定まっておらず、「玉遊び」「打球鬼ごっこ」「底球」と呼ばれていました。
その後、「打球鬼ごっこ」という名で全国的に広まっていきました。
野球と呼ばれるようになったのは1893年
野球が「野球」と呼ばれるようになったのは、1893年です。
東京帝大の中馬庚(ちゅうまかのえ)は、1897年に野球指導書『野球』を書いており、その中で「野球」という言葉が使われていることが確認されています。
中馬庚の著書には次のような一節があります。
「此技ハ北米合衆国ノ国技ニシテ彼ニアッテハBase Ball ト称シ我ニアッテハ明治二十六年四月以来第一高等中学校ニ於テ其野外ノ遊戯ナルヲ以テ庭球(ローンテニス 筆者注ルビ)ニ対シテ野球ト命名セルヨリ原名ト併用セラルルニ至レリ」
【現代語訳】
この競技は北米合衆国の国技であり「Base Ball」と呼ばれています。私達は、明治26年4月(1893年4月)から、第一高等中学校においてこの屋外の遊戯を「庭球(ローンテニス)」に対して「野球」と命名したことから、原名と併用されるようになりました。
この一節からわかるように、1893年から「野球」と呼ばれ始めたことがわかりますね。
野球の「ストライク」「ボール」などの昔の言い方は?
戦時中、英語が禁止されていたため、野球のルールで使われる言葉も日本語で表現されていました。
当時は、「ストライク」や「ボール」などは、以下のように表現していました。
- プレイボール : 始め
- ストライク :正球(数え方は一本、二本)
- ワンストライク:ヨシ一本
- ボール:悪球(数え方は一ツ、二ツ、三ツ)
- ツースリー:二本、二ツ
- 三振:それまで
- アウト:無為
- セーフ:安全
- ホームラン:文太球
- フェア(ヒット):正打
- ファール:圏外球
- ファールチップ:擦打
- バント:軽打
- スチール:奪塁
- ホームチーム:迎撃組
- ビジターチーム:往戦組
- フェア領域:正打区域
- ファールライン:境界線
- イニング:少勝負
- ゲームセット:全勝負
野球の昔の言い方「打球鬼ごっこ」は死語?
現在では、「打球鬼ごっこ」という言葉はほぼ使われていないため、死語と言ってよいでしょう。
X(旧Twitter)で検索をかけても、「野球は昔、打球鬼ごっこといわれていたらしい」というつぶやきしか見つかりませんでした。
このことから、今では一般的に使用されていないことがわかります。
まとめ:野球の昔の言い方は「打球おにごっこ」「玉遊び」「底球」だった
野球の昔の言い方について解説しました。
- 野球の昔の言い方は「打球鬼ごっこ」「玉遊び」「底球」
- 野球と呼ばれ始めたのは1893年から
- 戦時中は、「ストライク→正球」「ボール→悪球」と呼ばれていた
- 野球の昔の言い方「打球鬼子ごっこ」は、今では死語となっている
野球の昔の言い方は、「打球鬼ごっこ」でした。
鬼ごっこという名前だったのが面白いですね。
当ブログでは、いろいろな「昔の言い方」を紹介・解説しています。
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