「4月」の昔の言い方を知っていますか？
実は「4月」は昔、別の言い方で呼ばれていたのです。
この記事では、「4月」の昔の言い方・古風な呼び方について紹介します。
- 4月の昔の代表的な言い方（卯月）
- 4月の昔の言い方の由来
- その他の4月の異名（卯の花月・木葉採月・鎮月、ほか）
記事を読むことで、4月の昔の言い方・由来がわかりますよ。
4月の昔の言い方は「卯月」
4月の昔の言い方（異名）は「卯月（うづき）」と呼ばれていました。
これは、旧暦で使われていた月の和風の呼び方の一つです。
このような日本古来の月の呼び方を「和風月名」といいます。
では、なぜ4月が「卯月」と呼ばれるようになったのでしょうか。
その由来について、詳しく見ていきましょう。
卯月の由来
「卯月」の由来については、いくつかの説があります。
最も有力とされているのは、「卯の花」が咲く月であることから名付けられたという説です。
卯の花とは、ウツギ（空木）の別名で、4月から5月にかけて白い花を咲かせます。
また、別の説では「卯」は十二支の4番目であることから、4月を表すという解釈もあります。
さらに、「卯」を「う」と読み、物事が「生う（うまれる）」月という意味だとする説もあります。
春に生命力が満ちあふれる様子を表現しているとされています。
卯月は今でいう5月
先ほども少し触れましたが、旧暦の4月（卯月）は、現在の暦でいう5月頃に相当します。
これは、旧暦と新暦（現在使用されているグレゴリオ暦）の間にずれがあるためです。
旧暦は太陰太陽暦を採用しており、月の満ち欠けを基準にしていました。
一方、現在の新暦は太陽暦を採用しています。このため、両者の間には約1ヶ月のずれが生じているのです。
つまり、昔の人々が「卯月」と呼んでいた時期は、現代の私たちが体験する5月の気候や自然の様子に近いものだったといえます。
新緑が美しく、過ごしやすい気候になる時期、それが「卯月」だったのです。
その他の4月の昔の言い方
4月には「卯月」以外にも、様々な異名があります。
ここでは、他の4月の異名とその意味について紹介していきましょう。
- 卯の花月（うのはなづき）：卯の花（ウツギ）が咲く月という意味です。
- 木葉採月（このはとりづき）：新芽や若葉を摘む月という意味です。
- 鎮月（ちんげつ）：農作業が一段落して落ち着く月という意味です。
- 花残月（はなのこりづき）：桜の花が散り、名残を惜しむ月という意味です。
- 植月（うえつき）：田植えをする月という意味です。
- 夏初月（なつはづき）：夏の始まりの月という意味です。
- 鳥待月（とりまちづき）：鶯などの鳥の声を待ち望む月という意味です。
これらの異名を見ると、当時の人々が春から夏への移り変わりをどのように捉えていたかがよくわかります。
また、自然の変化や農作業のサイクルとも深く結びついていたことが伺えますね。
まとめ：4月の昔の言い方は「卯月」「卯の花月」「木葉採月」など
4月の昔の言い方について解説しました。
- 4月の昔の言い方（和風月名）は「卯月」
- 「卯の花が咲く月」という説が有力
- 他にも「卯の花月・木葉採月・鎮月・花残月・植月・夏初月・鳥待月」などの異名がある
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