10月の昔の言い方は？和風月名とその他の異名を徹底解説

「10月」の昔の言い方を知っていますか？

実は「10月」は昔、別の言い方で呼ばれていたのです。

この記事では、「10月」の昔の言い方・古風な呼び方について紹介します。

記事を読むことで、10月の昔の言い方・由来がわかりますよ。

10月の昔の言い方は「神無月」

10月の昔の言い方（異名）は「神無月（かんなづき）」と呼ばれていました。

これは、旧暦で使われていた月の和風の呼び方の一つです。

このような日本古来の月の呼び方を「和風月名」といいます。

では、なぜ10月が「神無月」と呼ばれるようになったのでしょうか。

その由来について、詳しく見ていきましょう。

神無月の由来

「神無月」の由来については、興味深い説があります。

最も広く知られているのは、全国の神々が出雲大社に集まるため、各地の神社に神様がいなくなるという説です。

旧暦の10月は、現在の暦でいう11月頃にあたります。

この時期、出雲地方では「神在月（かみありづき）」と呼ばれ、全国の神々が集まる月とされています。

また、別の説では「神無月」の「無」は「の」の意味で、「神の月」つまり神事の多い月という解釈もあります。

実際、10月には神事や祭りが多く行われることから、この説も説得力があります。

さらに、「神無月」を「雷無月（かみなしづき）」の略称とする説もあります。

この時期、雷が少なくなることから、そう呼ばれるようになったという解釈です。

神無月は今でいう11月

先ほども少し触れましたが、旧暦の10月（神無月）は、現在の暦でいう11月頃に相当します。

これは、旧暦と新暦（現在使用されているグレゴリオ暦）の間にずれがあるためです。

旧暦は太陰太陽暦を採用しており、月の満ち欠けを基準にしていました。

一方、現在の新暦は太陽暦を採用しています。このため、両者の間には約1ヶ月のずれが生じているのです。

つまり、昔の人々が「神無月」と呼んでいた時期は、現代の私たちが体験する11月の気候や自然の様子に近いものだったといえます。

秋が深まり、紅葉が見頃を迎え、収穫祭などの行事が行われる時期、それが「神無月」だったのです。

その他の10月の昔の言い方

10月には「神無月」以外にも、様々な異名があります。

ここでは、他の10月の異名とその意味について紹介していきましょう。

• 神在月（かみありづき）：出雲地方での呼び方で、全国の神々が集まる月という意味です。
• 神去月（かみさりづき）：神無月と同じく、神々が出雲に向かって去っていく月という意味です。
• 雷無月（かみなしづき）：雷が少なくなる月という意味です。「神無月」の由来の一つとも考えられています。
• 建亥月（けんがいげつ）：十二支の「亥」の月を建てるという意味です。旧暦での月の呼び方の一つです。
• 初霜月（はつしもづき）：初霜が降り始める月という意味です。寒さが増してくる時期を表しています。
• 時雨月（しぐれづき）：時雨（にわか雨）が多くなる月という意味です。秋特有の天候を表現しています。
• 鎮祭月（ちんさいづき）：神事や祭りが多く行われる月という意味です。収穫祭などの行事が行われる時期を表しています。

これらの異名を見ると、当時の人々が自然の変化や季節の移り変わりをどのように捉えていたかがよくわかります。

また、宗教的な行事や農作業のサイクルとも深く結びついていたことが伺えますね。

まとめ：10月の昔の言い方は「神無月」

10月の昔の言い方について解説しました。

• 10月の昔の言い方（和風月名）は「神無月」
• 「全国の神々が出雲に集まる月」という説が有力
• 他にも「神在月・神去月・雷無月・建亥月・初霜月・時雨月・鎮祭月」などの異名がある

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