「マフラー」の昔の言い方は?言葉の語源や歴史・他の言い方を徹底解説〜襟巻きは死語なのかも紹介〜

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「マフラー」の古風な昔の言い方は?言葉の語源や歴史・ルーツを徹底解説〜襟巻きは死語なのかも紹介〜

「マフラー」の古風な昔の言い方を知っていますか?

年輩の方が言っているのを聞いた人もいると思いますが、マフラーは昔「襟巻き(えりまき)」と言われていました。

この記事では、「マフラー」の昔の言い方・古風な呼び方について、次のことを紹介します。

この記事でわかること
  • マフラーの昔の言い方(襟巻き)
  • マフラーという言い方が変わったのはいつ?
  • 「マフラー」と「ショール」「ストール」の違いは?
  • 「襟巻き」は死語なのか?

記事を読むことで、マフラーの言い方の語源・由来がわかりますよ。

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目次

マフラーの昔の言い方は「襟巻き」

マフラーの昔の言い方・古風な言い方は「襟巻き(えりまき)」です。

襟巻きという言葉が、いつから使われているのか、詳しく見ていきましょう。

「襟巻き」は室町時代には使われていた言葉

襟巻き」という言葉は、室町時代に既に使われていたとされ、一休和尚(正しくは一休宗純)が読んだ歌の中にも登場します。

これは、首元を保護し暖かく保つための布を指しており、用途としては現在のマフラーと同じです。

しかし、当時はまだ現在のようなファッションアイテムとしての意味合いは薄く、寒さから身を守る実用的な道具としての側面が強調されていました。

江戸時代までは「首巻き」とも呼ばれていた

江戸時代には、「首巻き」という言葉も使われていました。

これは、文字通り首を巻くための布を指し、襟巻きと同様に寒さ対策として用いられていたことを示しています。

首巻きや襟巻きは、日本の伝統的な衣服との組み合わせで使用されました。

今使われている「毛皮のマフラー」は1873年に販売

西洋から入ってきたいわゆる「マフラー」(テリー織のもの:幅45cm、長さ160〜190cm)形式の襟巻きが、1873年に輸入・販売されているのが確認されています。

また1880年には、「タオル襟巻き」が国内から製造されて販売されました。

※参照:進化するタオル文化より

しかし当時のマフラーは、製織に手間とコストがかかっていたため、富裕層を中心とした人々の間でしか、広まらなかったようです。(しかも耐久性も微妙だったとのこと)

マフラーという言い方は、明治〜昭和にかけて徐々に広まった

マフラー」という言葉が日本で広く使われるようになったのは、昭和以降の時期です。

戦前は、「マフラー=男性が使うもの」というイメージが付いていましたが、次第に、女性用のマフラーも販売・流行り始め、戦後には新しいファッションアイテムとして受け入れられるようになりました。

特に冬の季節には、様々な素材やデザインのマフラーが登場し、日本人の冬の装いに欠かせないアイテムとなっていきました。

昭和以降に「マフラー」という言い方が広まったため、今でも年配の方がマフラーのことを「襟巻き」と言っているのを聞いたことがあることでしょう。

マフラーの他の言い方「ショール」「ストール」「スカーフ」「ネッカチーフ」との違いは?

マフラー以外にも、「ショール」「ストール」「スカーフ」「ネッカチーフ」といった言葉がありますが、これらは用途や形状、着用方法によって区別されます。

  • マフラー:
    • 首に巻く防寒用の長い布。「襟巻き」。
    • マフラーの由来は「Muffle(包む・覆う)」
    • 毛糸、ウール、カシミヤなど温かい素材で出来ている
マフラーのイメージ図

↑マフラーのイメージ図

  • ストール:
    • 肩にかけて羽織る「肩掛け」のこと
    • マフラーよりも薄い生地が使われているのが特徴
    • スーツ・ドレスなどのパーティスタイルで使用されることが多いアイテム
ストールのイメージ図

↑ストールのイメージ図

  • ショール:
    • 大きく広い布でできた「肩掛け」。
    • ストールよりも大きく厚手。
    • 四角の布を三角に折ってから使用する(首には巻かない)
ショールのイメージ図

↑ショールのイメージ図

  • スカーフ:
    • ハンカチのような布でできた「ファッションアイテム」
    • 防寒用ではない
    • ネッカチーフと比べて大きい
スカーフのイメージ図

↑スカーフのイメージ図

  • ネッカチーフ:
    • 首元に巻くための小さめのハンカチのような布。(スカーフより小さい)
    • 男女問わず使用されるアクセサリー。
    • 主にビジネスシーンやカジュアルな装いのアクセントに活用される。
ネッカチーフのイメージ図

↑ネッカチーフのイメージ図

これらのアイテムは、形状や使用方法、用途によって区別され、それぞれが防寒やファッションに独自の役割を持っています。

ショールやストールはより広い布を使い、肩にかけたりすることが多く、スカーフやネッカチーフは首元や頭部に巻く小さめの布を指します。

これらはマフラーと同様に防寒やファッションのアクセントとして用いられますが、それぞれに特徴があります。

マフラーの昔の言い方「襟巻き」は死語なのか?

襟巻き」という言葉は、現代では日常会話で使われることは少なくなっており、ほぼ死語同然の言葉となっています。

歴史的な文脈や小説などでは用いられることがあるのと、年配の方が使うぐらいでしょう。

X(旧Twitter)でも検索してみましたが、襟巻きという言葉を使っている人はほぼ見られませんでした(歴史的な文脈で使っている人は確認できました)

ちなみに、日本では「マフラー」と言いますが、欧米では「マフラー」とい言葉が死語になっているそうです。(驚きw)

欧米では、マフラーのことを「スカーフ」と呼んでいるそうですよ。(アメリカで”マフラー”は、車やバイクのマフラーのことのみを指します。)

まとめ:マフラーの昔の言い方・古風な呼び方は「襟巻き(えりまき)」

マフラーの昔の言い方について解説しました。

  • マフラーの昔の言い方は「襟巻き(えりまき)」
  • 襟巻きは室町時代にはすでに使われていた言葉
  • 明治にいわゆる「マフラー」が日本で販売され始めた
  • 「マフラー」という言い方になったのは昭和ごろから
  • 「襟巻き」という言葉は、死語同然の言葉となっている
  • 欧米では「マフラー」が死語となっている

日本では「襟巻き」が死後になり、欧米では「マフラー」が死後になっているという面白い展開でしたね。

今後、どのように言葉が変わっていくのか気になるところですね。

その他の「今は使わなくなった昔の言葉」を知りたい方は、

こちらの昔の言い方一覧をご覧ください↓

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